利益寺は、千葉県香取市長島にある浄土宗のお寺で、元和3(1617)年、東京にあります大本山増上寺の第12世である普光観智国師(徳川家康と非常にかかわりが深かった方です)の命により、徳譽利益和尚という方がこの地に赴き、利益寺というお寺が誕生いたしました。以後、現在に至るまで私を含め25人の住職が代々お寺を護ってまいりました。よく「ご利益(ごりやく)があるから利益寺という名前なのですか」と聞かれるのですが、上記のように「利益」は人の名前です。利益和尚という方が開創のお寺なので、「利益寺」と申します。