利益寺では、安産祈願をいたしております。

利益寺のある利根川一帯では、昔から「犬供養」という行事があります。これは、犬を供養することで、安産を祈願するというものです。

犬はお産が軽いことから、昔から安産の守り神とされてきました。今でも妊娠五ヶ月あたりの戌の日に腹帯を巻く習慣が残っていますが、これも犬が安産の守り神だからです。

利根川一帯で行われてきた犬供養とは、安産の象徴である犬を供養することで、その供養した犬に守ってもらい、安産を願うものであります。この考え方は、「自分の安産のこと」だけを願うのではなく、「自分以外のもの(この場合は「犬の供養」)」を願うという、他者をいたわる気持ちを持つということでもあり、これから生まれてくるお子様が、そのような優しい心を持った人に育ってほしい、そのような願いもこめて祈願いたします。祈願は、法話も含めて30分程度で、お札をお授けいたします。また、希望される方には、ご持参いただいた腹帯に御朱印を押印し、お授けすることもできます。妊婦さんのご体調によっては、代理の方にお越しいただいても大丈夫です。またご遠方の方は、こちらで祈願いたしました後、お札を郵送することも可能です。当山の副住職は尼僧でございます。女性のことなので男僧ではなく尼僧に祈願してほしい、そうご希望の方は、その旨おっしゃってください。お気軽にお尋ねください。